女性の活躍推進企業データベースの残業時間、平均と比べるツールを作った
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この記事の結論
- 比べる目安は、一般労働者の残業が月13.2時間(2025年平均)、有休取得率が66.9%(2024年の1年間)です。
- 女性の活躍推進企業データベースでは、会社ごとのページの「一月当たりの労働者の平均残業時間」と「年次有給休暇の取得率」を見ます。
- 下のツールに2つの数字を入れると、平均との差を月・年・1日あたりで出します。業種別の平均にも切り替えられます。
この記事を書いた人
神奈川県在住、共働きで子ども3人を育てている会社員です。転職はまだ検討している段階で、求人票の「残業少なめ」をどこまで信じていいのか迷っていました。
この記事でしたことは、厚生労働省の統計から残業時間と有休取得率の平均を拾い、女性の活躍推進企業データベースの数字と並べられるツールを作ったことです。数字はどれも2026年10月14日に公式ページで確認しました。特定の会社の評価はしていません。
ママ 求人票の「残業少なめ」って、どのくらいなら少ないって言えるの?
パパ 国の統計の平均と並べたら分かりやすいかなって。ツールにしてみたよ!
比較ツール
女性の活躍推進企業データベースで見た数字を入れると、公的統計の平均と並べて差を出します。2社まで入れられます。
平均の数字を自分で変える
※データベースの残業時間は「法定時間外+法定休日の労働」、統計の残業は「所定外労働時間」で、数え方が少し違います。差は目安として見てください。
データベースのどこを見るか
女性の活躍推進企業データベースは、厚生労働省が運営するサイトです。女性活躍推進法にもとづいて、会社が自分で数字や行動計画を載せています。2026年10月時点で、データを公表している会社は28,922社です。
検索で会社を見つけたら、会社ごとのページを開きます。上から順に、次のまとまりが並んでいます。
| ページの場所 | 見るところ |
|---|---|
| いちばん上 | 企業名・所在地・業種・企業規模・「データ集計時点」 |
| 働きがいに関する実績 | 管理職に占める女性の割合、中途採用の実績など |
| 男女の賃金の差異 | 男女の賃金の差と対象期間 |
| 働きやすさに関する実績 | 平均継続勤務年数の差、育児休業取得率、平均残業時間、有休取得率 |
このツールで使うのは、「一月当たりの労働者の平均残業時間」と「年次有給休暇の取得率」の2つです。会社によっては、どちらかを載せていないこともあります。
見るときのポイントは3つです。
データ集計時点
いつの数字かを先に確かめます。数年前の数字のまま更新されていない会社もあります。
雇用管理区分ごとの数字
「総合職」「一般職」のように区分ごとの残業時間を載せている会社もあります。応募する職種に近い区分を見ます。
算出の対象
平均残業時間は、管理職・パートタイムの人・裁量労働制などの人を除いた数字です。
初期値にした数字と出典
| 項目 | 初期値 | 出典 |
|---|---|---|
| 残業の平均 | 月13.2時間 | 毎月勤労統計調査 令和7年分確報、一般労働者の所定外労働時間(事業所規模5人以上) |
| 有休取得率の平均 | 66.9% | 令和7年就労条件総合調査(2024年の1年間) |
| 有休の付与日数 | 18.1日 | 同上、労働者1人平均(繰越分を除く) |
業種を選ぶと、次の数字に切り替わります。業種別の残業は、パートタイムの人も含めた「就業形態計」の値です。全体の13.2時間より低めに出やすい点に注意してください。
| 業種 | 残業(月) | 有休取得率 |
|---|---|---|
| 建設業 | 12.8時間 | 60.7% |
| 製造業 | 13.4時間 | 72.8% |
| 情報通信業 | 15.8時間 | 66.9% |
| 運輸業、郵便業 | 20.6時間 | 65.3% |
| 卸売業、小売業 | 7.0時間 | 59.9% |
| 金融業、保険業 | 12.4時間 | 72.8% |
| 医療、福祉 | 4.9時間 | 68.4% |
| 宿泊業、飲食サービス業 | 5.2時間 | 50.7% |
ツールではこのほか、電気・ガス業、教育、不動産なども選べます。有休取得率は会社の規模でも差があり、1,000人以上の会社は69.0%、30〜99人の会社は64.9%です。
結果の読み方
残業の差
会社の数字から平均を引いた時間です。年の差は12倍、1日あたりは月20日勤務で割った分です。
有休の差
取得率の差(ポイント)に、付与日数をかけて日数に直しています。
例えば初期値の「残業 月10時間・有休70%」なら、平均より月3.2時間少なく、1日あたり約10分の差です。有休は平均より3.1ポイント高く、年に約0.6日多く取れている計算になります。
時短勤務を考えている人には、1日あたりの分数が目安になります。保育園のお迎えに10分の余裕があるかどうかは、毎日の回しやすさに直結します。
パパ 月3時間の差でも、1日に直すと約10分なんだよね。
ママ 10分あったらお迎えに走らなくて済むかも!地味に大事じゃない?
計算の限界
- 数え方が少し違います。データベースは「法定時間外+法定休日の労働」、統計は「所定外労働時間」です。所定の労働時間が短い会社では、統計の数え方のほうが多めに出ます。
- データベースは会社が自分で載せた数字です。部署や職種による差は、平均に埋もれて見えません。
- 統計の平均には、事業所規模5人以上のすべての会社が入っています。大きな会社どうしで比べたいときは、「平均の数字を自分で変える」から値を変えてください。
正直なデメリット
- データベースに載っていない会社や、残業時間を公表していない会社は比べられません。
- 平均より残業が少なくても、繁忙期だけ極端に多い会社もあります。月平均ではそこまで分かりません。
- 有休取得率が高くても、取る時期を自由に選べるかは別の話です。子どもの急な発熱で休めるかは、面接や転職エージェント経由で聞くほうが確実です。
次の一歩
- 気になる会社をデータベースで探し、残業時間と有休取得率、データ集計時点をメモする。
- 上のツールに入れて、平均との差を1日あたりの分数で確かめる。
- 数字が出ていない会社や、部署ごとの実態は、転職エージェントの面談で聞いてみる。エージェントの選び方は子育て中に使える転職エージェントの比較にまとめています。