時短正社員の求人、入ってみたら残業?入社前に確かめることを表にした
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この記事の結論
- 求人票には「時間外労働の有無」を書く決まりがあります。まずそこを見ます。
- 固定残業代がある求人は、何時間分の残業が前提かを確かめます。
- 小学校入学前の子がいれば残業免除を請求できますが、入社1年未満は対象外にされることがあります。
- 面接では「時短の人が実際に何時に帰っているか」を聞くのが近道です。
この記事を書いた人
神奈川県在住、共働きで子ども3人を育てています。会社員として働きながら、転職を検討しているところです。
時短正社員の求人を見ていて、「入ってみたら残業があったらどうしよう」と思ったのがきっかけです。この記事は、厚生労働省の資料を読み、入社前に確かめられることを段階ごとに表にしたものです。わが家で時短正社員に転職した体験ではありません。制度は2026年10月17日時点で確認したものです。
ママ 時短正社員って書いてあっても、残業あったら意味なくない?
パパ だよね。入る前に見分けられないか、調べてみたんだ。
ママ えっ、見分けられるの?
パパ 全部じゃないけど、求人票で分かることもあるよ!
国の資料にも「仕事量が変わらない」とあった
短時間正社員は、フルタイムの正社員より働く時間が短い正社員のことです。厚生労働省の労働局は、次の2つを条件として説明しています。
- 期間の定めのない労働契約を結んでいる
- 時間あたりの基本給や賞与・退職金の計算方法が、フルタイムの正社員と同じ
一方で、厚生労働省の「短時間正社員制度の運用改善」のページでは、制度を入れた会社の課題として次の声が挙げられています。
時間を短縮しても仕事量や内容が変わらず、制度が形骸化している
つまり、制度があっても仕事量が減らなければ残業になりやすいということです。入社前に確かめたいのは、制度の有無よりも実際の回り方です。
段階ごとに確かめることを表にした
確かめるタイミングは、求人票・面接・内定後の3つです。後の段階ほど、具体的な答えをもらいやすくなります。
| 段階 | 確かめること | 見るところ・聞き方 |
|---|---|---|
| 求人票 | 時間外労働の有無 | 「時間外労働あり」なら月何時間くらいか |
| 求人票 | 固定残業代 | 何時間分か、超えた分は追加で払われるか |
| 面接 | 時短の人の帰る時間 | 「時短の方は何時ごろ退社していますか」 |
| 面接 | 仕事の量の調整 | 「時短の方の担当業務はどう決めていますか」 |
| 内定後 | 所定労働時間と残業 | 労働条件通知書の始業・終業と残業の欄 |
| 内定後 | 残業免除が入社直後から使えるか | 入社1年未満を外す労使協定があるか |
面接で聞きにくいことは、内定後の条件のすり合わせで聞く手もあります。答えは、できれば労働条件通知書に書いてもらいます。
求人票で見るところ
時間外労働の有無
厚生労働省の資料では、会社が人を募集するときに示さなければならない労働条件に「時間外労働の有無」が入っています。始業・終業の時刻、休憩時間、休日も同じく示す項目です。
時短正社員の求人で「時間外労働あり」となっていたら、時短の人にも残業があるのかを面接で確かめます。フルタイムの人だけの話なのか、時短の人も含むのかで意味が変わるからです。
2024年4月からは、業務の変更の範囲と、就業場所の変更の範囲も示す項目に加わりました。転勤や部署の異動がありそうかも、ここで見ておけます。
固定残業代の書き方
固定残業代は、残業代をあらかじめ決まった額で払うしくみです。厚生労働省は、この制度を使う求人には次の3つをすべて書くよう求めています。
- 固定残業代を除いた基本給の額
- 固定残業代に当たる労働時間数と金額などの計算方法
- 決まった時間を超えた残業などに、割増賃金を追加で払うこと
時短正社員の求人に「〇時間分の時間外手当を含む」とあれば、その時間数の残業を前提にしていないかを聞きます。3つのうち欠けている項目がある求人は、応募前に確かめたほうが安心です。
パパ 固定残業代の時間数が書いてあったら、そこを聞けばいいんだね。
ママ 時短なのに残業代込みって、ちょっと引っかかるよね?
パパ そう。時短の人にも当てはまるのか、面接で聞いてみよう。
残業免除は、入社してすぐ使えるとは限らない
2025年4月から、小学校入学前の子を育てる人は、会社に請求すれば所定の時間を超える残業を免除してもらえるようになりました(それまでは3歳未満まで)。事業の正常な運営を妨げる場合を除き、会社は断れません。
ただし、厚生労働省の規定例では、労使協定で次の人を対象外にできるとしています。
- 入社1年未満の人
- 週の所定労働日数が2日以下の人
もう一つ、残業の上限を月24時間・年150時間にしてもらう「時間外労働の制限」もあります。こちらも小学校入学前の子が対象で、継続して雇われた期間が1年未満の人は対象外です。
つまり、転職して1年目は、法律の残業免除に頼れないことがあります。入社直後から残業なしで働きたいなら、制度ではなく働く条件として約束してもらえるかがポイントです。時短勤務そのものの1年未満の扱いは、転職してすぐ時短勤務できるかにまとめました。
会社の残業の多さを数字で見る
応募先の会社が、女性の活躍推進企業データベースに残業時間を出していることがあります。月の平均残業時間が分かれば、職場全体の忙しさの目安になります。
データベースの数字を平均と比べるツールは、女性の活躍推進企業データベースの残業時間を比べる記事に作りました。全社の平均なので、配属先の部署の残業とは違うことがあります。
ママ 入って1年目は、残業免除に頼れないこともあるんだ!
パパ そう。だから内定のときに、帰る時間を確かめておきたいね。
正直なデメリット
- 求人票と面接で確かめても、入社後に仕事量が増えることはあります。この記事の方法で防げるのは一部です。
- 労使協定の中身は求人票に書かれていないことが多く、聞かないと分かりません。
- 面接で残業のことを細かく聞くのに、気が引ける人もいると思います。
- この記事は転職を検討している立場で調べたもので、時短正社員に転職した体験ではありません。
次の一歩
- 気になる求人票の「時間外労働」と「固定残業代」の欄を見る
- 面接で聞く質問を、上の表から2つ選んでおく
- 内定が出たら、労働条件通知書で始業・終業と残業の欄を確かめる
面接で聞きにくいことは、時短正社員の求人を扱う転職サービスに確かめてもらう方法もあります。